応用哲学会サマースクール2016「ファッション批評の最前線:fashion meets philosophy」 

企画趣旨

21 世紀も 10 年を過ぎ、衣服を批評の対象としようとする新しい学術的潮流が日本国内でも 起こりつつある。19 世紀以降から現在にいたるまで、衣服は、社会階層や諸地域の特色を表す という機能や、流行によって模倣と差異を生み出すシステムとの結びつきゆえに、ゲオルグ・ ジンメルの仕事をはじめ、社会学的方法論に訴える研究が主流であった。こうした研究の重要 性は言うまでもないが、批評とは、典型的には美術や音楽の場合がそうであるように、対象を 評価し、どのような点で価値をもつ(または欠く)か、を論じることである。その評価は、と きに、美的・芸術史的な観点からなされうるし、自然環境や発展する科学技術についての倫理 的な考察に基づくこともある。さらに、服を身にまとうことで生じる自分の身体についてのセ ルフイメージも、衣服固有の問題として評価することができるだろう。本企画のねらいは、こ うしたファッション批評の内実を学ぶことで、そこに潜む哲学的考察を要請する論点を 見いだすきっかけを聴講者に提供することにある。

そのため、本企画では、三日間のうち二日間を「第1部 ファッション批評入門」として「服 飾史」と「ファッション批評の実践」に割り当て、当該分野で精力的に活躍している社会学・ デザイン史専門で武庫川女子大学講師の井上雅人氏と、国内を代表するファッション批評家の 1人である京都精華大学講師の蘆田裕史氏にレクチャーを依頼している。そして最終日を「第 2部 ファッションと思索の手がかり」として、衣服のアーカイブに関する主題を、世界各国 から衣服を収集し、保存を手がけている京都服飾文化研究財団キュレーターの筒井直子氏に、 衣服の生産・消費サイクルとサステナビリティに関する主題を、先端工作機械を用いてパーソ ナルファブリケーション(多品種少量生産型デザイン)の場を提供する FabLab KITAGAYA (大阪 市住之江区) 共同創設者で大阪大学創造工学センター助教の津田和俊氏に、衣服と自己および身 体意識に関する主題を、現代アートを初めとした芸術批評や美学研究の専門家であるパリ第8 大学非常勤講師の大久保美紀氏に論じてもらう。

・この企画のねらい

ファッション批評の内実を知ることで、哲学的考察が要請される主題を見つけ、論じること。

概要

日時: 2016年8月29日(月)・30日(火)・31日(水)

会場: 

@8月29日(月) - 8月30日(火) 

1/8bldg. 4F イベントスペース Ipe 京都市中京区西ノ京織司67-15

アクセス

京都市営地下鉄東西線 二条城前駅より徒歩3分, JR 二条駅より徒歩7分, 阪急 大宮駅より徒歩15分

A 8月31日

キャンパスプラザ京都 第1演習室 京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939

アクセス

京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車、徒歩5分

参加費: 全日参加1000円, それ以外は500円/日.支払い方法は当日現金払い.

参加人数:最大20名

備考:宿泊先,移動手段,食事は各自で手配してください.

講演者について

スケジュール

【第1部 ファッション批評入門】 

1日目 8月29日(月)*

日本服飾史のレクチャー 講師:井上雅人 

@13:00-14:30  A14:40-16:10  B16:30-18:00 懇親会

*講演者らが運営する衣服と書籍のセレクトショップ『コトバトフク』(営業時間 12:00-20:00)が会場に隣接。休憩時間に見学を予定している。

2日目 8月30日(火)

ファッション批評のレクチャー 講師:蘆田裕史 

@13:00-14:30  A14:40-16:10  B16:30-18:00

【第2部 ファッションと思索の手がかり】

3日目 8月31日(水)

@12:50-14:20 衣服の博物学 講師:筒井直子

A14:30-16:00 衣服とサステナビリティ 講師:津田和俊

B16:10-17:40 衣服と身体 講師:大久保美紀(海外在住のためSkypeでのレクチャーを予定)

オーガナイザー:西條玲奈(北海道大学) http://goo.gl/cWJU2C

主催:応用哲学会

申し込み方法

@こちらのフォームから.

Aメールで.(1)名前 (2)参加する日程 (3) メールアドレス (4) 応用哲学会の会員・非会員の別を明記の上 r.saijo [at] gmail.com (西條 玲奈)まで

なお6月30日までは応用哲学会会員のみの受付となります.30日を過ぎて定員に空きがあれば,会員以外の参加申し込みを受け付けます.本年度中に入会していただける場合は30日以前でも受付いたします.

応用哲学会の入会の申し込みは「応用哲学会への入会手続き」からお願いいたします.